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NEVE Equalizer EV10880
このページは仮のページです。
ホームページも長いこと放置していたのでテクニカル情報も含め
見やすくより詳細なデーターをアップするために変更予定です。
NEVEがディスクリートからIC OPを採用したミキサー卓の5100やV-1に搭載されていた
EV10880モジュールを1Uに組み込んで見ました。5100とV-1では数箇所抵抗値が違って
いますが基本的に回路は同じです。
テクニカル情報にもありますが過去に組み立てたEV10880が結局放熱の問題もあり失敗した
経験があります。今回はその失敗を踏まえて組み込み、保守の事を考え入手困難なパー
ツは日本製のパーツに交換しました。ある程度数量を作るので試行錯誤を繰り返し結局
現在の形に落ち着くまで確認作業で一年半かかりました。
ネジをはずして基板を分けた状態
全てのOPアンプの電源に51Ωと33uFのコンデンサーが付いています。音声が流れる100uF
は熱の影響で特性が劣化し、ノブの位置がセンターでも低域と高域の特性がおかしくなっ
います。昔、ML(メーリングリスト)でNEVEのコンデンサーに関してはずいぶん話題に
なりました。ちなみに電源の33uFは40年経過していても容量はさほど落ちていません。
とは言え、電解コンデンサーは全て交換です。また音の解像度をあげる為に抵抗も全て
交換しています。イコライザ部分の電解コンデンサーの耐圧も問題ないので5532及び
5534の電源電圧も18Vにしても良いのですが発熱の事を考え16Vで使用しています。
個人的には全てClarostatに交換したいところですが価格の問題があるので補強金具をつけ
て国産のアルプスに交換です。私自身センタークリックが付いているSSLのEQを使い始めて
からEQの使い方が変わったので非常に重要な事です。
このバッファーアンプ基板はとにかく熱が出ます。FETのアイドリング電流の影響です。
今回はこの回路はやめて使い慣れた電源電圧が±18VのIN基板とOUT基板を使いました。
input基板に関しては従来の物より使いやすくするためゲインはセンタークリック付きのCカ
ーブを使いセンターでゲイン0dBで±15dBの可変幅がありシンセ録音時などのラインアンプ
として使えるようにしました。EQオフの状態でストレートなLineアンプになります。マニア
ックな方の為に音声回路のコンデンサーなどを交換しやすくするため片面基板にしてありま
すがとりあえず、現状のパーツで数ヶ月は使ってみてください。この基板に関しては後日テ
クニカル情報にアップ予定です。
またOut基板の赤のLedでピークを監視できますが少しだけ点灯させて使うのも重要です。
保守パーツに関して特にVRとSW
周波数可変VRの基板は三社の2連VRに対応、更に高域特性の切替SWに関しては
スナップタイプに変更です。その為修理用のパーツの確保が可能です。
特にEQゲイン用のVRはセンタークリックの位置で0dBが基本ですので選別してつかいますが
指定抵抗値10Kで発注しても誤差10%でセンタークリック位置での誤差は結構あります、
基本30Ω態度の誤差でしたら十分実用になります。それ以上の誤差は固定抵抗で補正します。
カタログ pdf
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